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| 前回、前々回と2回にわたって、門亢症の最も大きな原因である肝硬変〜門亢症の最も大きな結果である食道胃静脈瘤を軸として、とくに静脈瘤の治療を述べてきました。 今回23回は、そもそも何故肝臓が硬くなるのか?肝臓は硬くなっていないのに、門亢症だけが出現するような場合があるのか?肝硬変〜門亢症〜食道胃静脈瘤のラインに附属した種々の副産物的問題点には、どういったものがあるのか?その解決法は?といった話題を提供していきたいと思います。 これらの問題の終着駅には「肝癌」が控えているわけですが、この話は別の機会にじっくりと取り組む予定です。 |
(4)肝臓が硬くなる原因 |
肝臓が炎症を起こした結果、その焼け跡に線維質という物質が出現し、結果として肝臓が硬くなるわけですが、肝臓が炎症を起こす原因として大きく3つの事が考えられます。 |
(5)門亢症における肝硬変以外の原因 |
20歳女性、吐血。食道胃静脈瘤からの出血ですが、この人の門脈圧が高い理由は肝硬変ではありませんでした。先天性肝線維症という珍しい病気でした。手術により、静脈瘤出血は制御され退院しました。もう20年近く前の話です。もしも今、存命であれば、肝不全の症状に悩まされていることでしょう。 |
(6)脾臓の問題 |
第2回でも触れたように、脾臓=mysterious
organで、胃袋の左背方にいて毎日何をやっているんだろう、といった感じなのですが、とにかく、脾臓は門脈を中立ちとして肝臓とつながっているから→肝臓が硬くなると、胃や腸から集まってきた門脈血流が肝臓へ入りにくくなる→門脈の圧が上がる→脾臓からの血液流出路=脾静脈がせきとめられたような感じになります。
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(7)肝臓の病気と糖尿 |
第18回で糖尿のことを話し、その中で少し触れましたが、肝硬変と糖尿は密接に関係しています。そもそも糖尿病というのは、膵臓から分泌されるべきインスリンというホルモンが充分な量に達しないために、血液中のブドウ糖が増え、これが腎臓の堤防を越えて尿の中に出てくる病気です。 |
(8)腹水の話 |
いろいろな理由で、お腹に水がたまります。腹水の原因のひとつが肝硬変です。腹水がたまると腹が張って食事が入りにくいし、息がしにくくなります。 |
(9)肝性脳症 |
65歳男性、HCVによるひどい肝硬変。肝硬変という名の畑にΦ20mmとΦ30mmの癌が発生しました。発生した場所がまた、いやらしい。このへんはその人の運なのですが、要するに治療しにくい場所に小さな肝癌が2個発生したのです。 H17.5.11 中島 公洋 |
| 酒井病院 Sakai Hospital |